代表あいさつ

北川らいす_代表写真

――身近な人に喜んでもらえる農業を目指して――

親の代こそ兼業農家でしたが、自分がまさか農家、それも専業農家になって会社まで経営することになるとは夢にも思っていなかった10年前。私の専業農家人生は、20年間建設業を営んできて、息子にそろそろ代替わりできそうだという見通しが立ってきたころに「米作らんか?」と声をかけてもらったことから始まりました。
農業の世界では特に、高齢化の波が押し寄せており、これまで地元の田畑を預かっていた方が高齢を理由に、後継者探しの中で声をかけてくれたのです。家庭用の農業のノウハウしかなく、古い農業のイメージしかなかった私でしたが、建設と兼業で始めた農業は思いがけず楽しく、古い農業のイメージとは少し違っていました。もちろん周りには高齢者の先輩方が多くいましたが、その人たちの知識と経験は何物にも代えがたく、また私が取り組み始めたことを喜んでくれる姿がうれしく、新たなやりがいとなりました。

――新しいチャレンジができるのは、家族の支えがあってこそ――

息子に建設業の大半を任せられるようになるにつれ、私の農業への比重も大きくなっていきました。そして建設業を息子に、農業を私が引き継ぐようになりました。この年での新しいチャレンジは大きな刺激になりましたが、建設会社を始めた時も、専業農家となる時も、「なんとかなるさ」といつもドンと構えて背中を押してくれた妻には感謝しています。 そうして始まった専業農家人生が5年ほどたったころ、平成27年、株式会社を立ち上げました。会社といっても家族経営の小さな会社ですが、おかげさまで今では当時の畑面積の倍ほどを受けさせていただいています。

北川らいす_代表挨拶

――人に喜んでもらえることが、私の喜び――

つねに心がけていることは、人に喜んでもらえること。そのためには、まずは①安全で安心できる米を作ること ②地域の保全活動に参加すること ③頼まれた作業をできる限り優先で請け負うこと などを心がけています。私たちの仕事は、地元の方々の協力なくしては成り立ちません。ですからまずは地元の方に感謝し、喜んでいただけることをめざしています。そしてそれが、私の喜びでもあるのです。

――2019年4月には小麦・水稲でJGAPの認証を受けました――

現在の主な栽培作物は、小麦・水稲です。水稲はコシヒカリをはじめ、アキタコマチや外食用米、飼料用米などを作付しています。また、小麦、水稲の刈取後は藁をロール状に巻き、牛のえさとして活用しています。また水稲のもみ殻は豚の飼料として活用しています。その上で、牛や豚の堆肥を土に返し、耕畜の連携を図っています。

年間を通してさまざまな農作業があり、現在は娘婿と私の二人が中心となって作業にあたっていますが、地元の方や、同じ農家の方の助けを借りながら運営しています。三重の安心食材をはじめ、2019年4月には小麦・水稲でJGAPの認証も受けました。これからも現状に甘んじることなく、よりよい農業と、身近な人に喜んでもらえる農業を目指して邁進していきます。

これからのビジョン

――農業の重労働から解放する取り組みを推進――

農作業は重労働という側面はまだあります。特に米や麦の栽培はそうかもしれません。また、ハウス栽培ではないため、作物の出来や作業は天候に左右されることが多々あります。刈取り時期は特に忙しく、終わったと思えば次の作業のための土壌づくりが始まったりと、年間を通して何かしらの作業があります。

世間では働き方改革という言葉も言われていますが、大規模経営でもない限り、農業の特に繁忙期には難しいことです。それでも少しでも弊社なりの働き方改革をしていきたいと思っています。効率よく作業を行えるよう、圃場を広げたり、大型の機械を導入したり、今後はドローンなども検討していく予定です。作業にメリハリをつけ、働きやすい環境にしていきたいと思っています。

――安全な環境づくり――

JGAPの認証を受けるに当たり、圃場・倉庫・機械などの安全について見直す機会がありました。もちろんこれまでも安全に憂慮していましたが、作業者の安全はもちろん、周囲の環境や交通安全、薬剤の汚染のリスク、機械の清掃に至るまで、細かな安全について見直す機会となりました。また、作業に必要な資格はもちろん、救急法や薬剤や害虫の情報収集など、作業者はもちろん、お客様や地元の方にも安全な環境を維持するための知識を身に付けていかなければいけないと改めて考えさせられました。今後も安全な環境づくりをめざしていきます。

――安全で安心、そしておいしいお米づくり――

三重の安心食材の認定や、JGAPの認証など、安全面の認証は受けてきました。これからはさらに「おいしい」も追及していきたいと考えています。それには土壌の分析や肥料や堆肥の有効な活用法、天候の見極めなど、課題はたくさんありますが、少しでもおいしいお米をめざし、取り組んでいきたいと思っています。

以上の3つを中心に、魅力ある農業、魅力ある会社づくりをしていきます。

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